5/31/2012

Arabiaに始まり、Arabiaで終わる



一昨日、仕事帰りに寄った近所のスリフトストアで小さなアラビア祭りが。


{cops with bunny and chicks}

Arabia egg? cup

バックスタンプからわかる1964~71年の作品という以外、詳細不明のアラビアのカップ。
フォルムとイースターらしいイラストからエッグカップだと思ったけれど、高さが10.5センチもあり、普通の大きさの卵を入れるとすっぽり隠れてしまう大きさ。

という事はチルドレンシリーズのカップ?だとしたらハンドルが付いていないと子供には使いにくいような気もするし。うーむ、謎です。





{arabia fl-2 pitcher}

Arabia FL-2 pitcher

この無地と同じシリーズで、デザインはKaj Franck。


{fl pitchers}

せっかくなので再度集合写真。左からFL-2, 3, 4。

この日は仕事も順調だったので、きっとご褒美なのね♪と、帰宅後お線香を上げながらご先祖様に感謝したりして、浮かれていたのだけれど。





、、、その翌日(昨日)、オットがお財布を失くしました。
運転中にお尻のポケットからお財布を取り出して何故か足の間に挟んだらしいオット、その事を忘れて車から降りた時に、お財布も車外に出てしまったらしく。
お財布がない事に気が付いたオットが慌ててパーキングに戻るも既に時遅し。その間3分程、電光石火の早業ですね。

店内、パーキング、近くに停めてあった車の下、至る所を探したけれど見つからず。

汗だくで慌てるオットの横で、さてと、まずは何をすべきか。紙とペンを取り出し、お財布に入っていた物を書き出してみた。
免許証、銀行のATMカード、クレジットカード、ショップカード(これはどうでもいい)等々。

オットが銀行のトールフリーに電話しても待たされたまま繋がらないので、友人に調べてもらった支店に直接電話して手続きをしている間に、私はクレジットカード会社へ連絡。
ラッキーな事にオットが持っているカード、私も同じ物を持っているので、カードに記載されている番号に片っ端から3社電話して事情を説明、新しいカードを郵送してもらう事に。

自分だけは落ち着いていたつもりなのに、やっぱり焦っていたのか、私しか持っていないカードまで止めてしまったけれど、ここまでは思ったよりスムーズで上出来。

免許証の再発行は顔写真付きの身分証明書が必要だと聞いたので、パスポートを取りに1時間かけて家へ戻り、今度は近くのDMVへ急行、終業時間の午後5時ちょっ前に滑り込み、テンポラリーの免許証を取得。

と、こんな感じの流れで、慌しくも数時間でミッションコンプリートだった訳ですが、人生で初めてお財布を失くしたオットの落ち込み様は激しくて、見ていて可哀想な程。
「カード類は誰かに悪用される前に全部処理出来たはずだし、お財布に入っていた現金が7ドルだって事だけでもラッキーじゃん♪」と励ましたら「オレはお前と違って鉄のハートを持ってないから。」と。し、失礼な!





そんなドタバタでランチ抜きだった腹ペコ夫婦はその後食べ放題のレストランへ行き、気晴らしにスリフトストアへ寄り道。

遠くから私を呼んでいた、ひと目でそれとわかる白い丸い物体。


{arabia tea pot}

Arabia GA-1 tea pot, white

1955年にUlla Procope(ウラ・プロコッペ)がデザインしたティーポットで、日本の急須にも通じるコロンとしたフォルムに籐のハンドル、マットな釉薬、全てがお気に入り。バックスタンプは1971~75年。

実はもう1つ家にあって(茶筒の左隣)、ヒビに近い貫入が入っていて使う時はいつもおっかなびっくりなので、これで思う存分お茶を楽しめる。ちなみにこちらのスタンプは1949~64年。

このGAシリーズのティーポットはLサイズもあり、色も他に茶・黒があって、そちらも非常に美しい。





と、まぁ、個人的にはアラビアで浮かれた翌日にお財布紛失で落ちた気分もまたアラビアによって上がったので、結果オーライですが。

オットは、お財布を失くすという行為自体に、そして友人から誕生日プレゼントにもらって以来、20年近く愛用してきたお財布とこんな形でお別れをした事にいまだに落ち込んでいるご様子なので、暫くこのまま放っておく事にいたしましょう。

皆さまも失くし物・落し物にはくれぐれもお気を付けあそばせ。

5/29/2012

どこの誰でも構わないかわいコちゃん



例えば食器だったらArabiaやHeath Ceramics等、お気に入りのブランドがあるけれど、それ以外には全く興味もなく、見向きもしない訳でもなくて、あ、これ可愛いと思ったら連れて帰る事が良くある。
逆に好きなブランドでも、これはちょっと、、、と手を出さない事も多々あり。

今日はそんな、どこの誰だかわからないかわいコちゃん達。


{spice jar & mouse}

底に"Made in England"とだけ表記されているセラミックのスパイスジャー。

コロンとしたフォルム、カラー、イラスト、全てがツボにすっぽりはまったかわいコちゃん。
"4"という事は、その他のナンバーもあるに違いないと探し続けて数年、未だ仲間には出会えず、多分コルクであっただろうフタもないので、いつも花瓶代わり。

隣はどこの誰だかわからないネズミ。
革の尻尾と胴体の木がカサカサしていたので、オリーブオイルを薄く塗ったらドブネズミみたいになっちゃった、可愛そうなコ。





{mushroom mug}

日本製に見えるけれど、何の表記もないマグ。

食べるのも見るのも好きなキノコ、好きな色、日本の焼き物にも似た素朴な風合いがハットトリック。これでほうじ茶を飲むと心なしか美味しく感じるので、我が家ではほうじ茶専用。


{two more mushrooms}

くるっと廻すと小さなキノコが描かれているのも可愛らしい。





{bowl w/windmill}

我が家の新入り、つい先日ひと目惚れしたボウル。

底には"✝"と十字架、もしくはアルファベットの"t"とだけサインがしてある。風車=オランダと考えた単細胞な私が調べたところ、同じ様な柄のボウルが"Delft Blue"と呼ばれていて、それで間違いなさそうだけれど、オランダ製の食器の事を全く知らないので自信はなく。


{and ships}

反対側は帆船とカモメ。

画像では伝わり難いかもしれないけれど、これ、ブルー好きにはたまらない綺麗な色で、うっとり。小ぶりの丼サイズなので、今度これでお茶漬けでも食べてみよう。相変わらず想像力ゼロだな。





結局、ブランド自体ではなく、あくまでも自分の好みで物を選んでいる訳で。ただその方向性が定まっていないと言うか、バラバラと言うか。そこが問題ですな。

最後はカモメ繋がりで、この曲を。


かもめが翔んだ日 / 渡辺真知子
*昨夜もこの曲を聴きながら(唄いながら?)大根餅とかぼちゃの煮物を作っていました、、、。

では、皆さま、楽しい1週間を!

5/27/2012

久しぶりの夜遊び / Barbara Lynn @ Echoplex



{downtown, 10pm}

金曜日の夜、半年振りの夜遊び、、、と言ってもクラビングとかではなく、ライブを観に夜のフリーウェイを飛ばして都会へ。相変わらず夜景を撮るのがウルトラ下手っぴですのよ。

友人が、あるシンガーのバックで演奏すると教えてくれた事がきっかけだったんだけれど、そのシンガーが、オットが10代の時に日本で観た事もあるBarbara Lynnだったのでびっくり。いそいそと出かけて参りました。


{a flyer}





メモリアルディウィークエンド前日の金曜日だった為、午後10時過ぎにも関わらずハリウッド方面に行くフリーウェイが渋滞していたうえに、車を駐車スペースを探す事30分、友人が演奏するもう1つのバンドの演奏開始時刻から大幅に遅れてライブハウスに到着。

でもそこはアメリカ、1つ前のバンドでさえまだ演奏しておらず、、、。
友人達とビールを飲んでいるうちにやっと始まったそのバンドを観ていたオット、夜ご飯を食べる暇がなかったせいで空腹に耐え切れなかったのか、そのバンドの演奏に耐え切れなかったのか、動物園の白熊の様に落ち着きがなく右へ左へ。挙句の果てには、近くにあったマクドナルドへ行きたいと。

友人が演奏するまで時間があったので、入り口のバウンサーにリストバンドを見せて外に出て、マックで腹ごしらえ。戻って来て同じバウンサーにリストバンドを見せると、それは入場料を支払った証拠にはならないから入場させる事は出来ないと仰る。いやいや、さっき君にちょっと外に出て来るって言った時、何も言わなかったじゃん?で、どうすれば店内に戻れるの?と聞いたら、もう1度お金を払え、と。

この時点でかなり腹が立っていましたよ。すんごく偉そうな態度で、すんごく偉そうな口調で話す若造に。でも、こういう場合、言い争っても物事は良い方向に転ばないですからね、ええ。
なので、丁寧にお願いしました。中に友人もいるし、どうか戻らせて下さいってね。
そうしたら、すんなりOK。次からは、この俺の許可をちゃんと得てから外に出る様に、とお小言付きでしたが。あー、はいはい、って心で思ってはいましたが、顔に出さず、最大限の感謝の意を表しておきました。

無事に店内に戻った後、友人のバンドを観て、日付も変わった1時頃、ようやく大トリBarbara Lynnが登場。オットとステージの近くで鑑賞。







いやぁ、格好良かった、レフティーでギターを弾くバーバラさん。とても70歳には見えない美しさと力強さにホレボレ。




You'll Loose A Good Thing / Barbara Lynn

バーバラのドレスもセットも全て可愛い!





1962年にこの曲がヒットしてから50年、日本とLAで聴く事が出来たオットは感慨深そうだったし、帰宅したのは午前3時を過ぎていたけれど、とても楽しい夜遊びだった。

5/23/2012

friday estate saleの続き / Dansk candles



{ :-) }

前回の続き、エステイトセールで見つけた物がこれ。

Danskのキャンドル、の箱。
以前、見かけた時には、ロウソクは数本のみ、それもポキポキ折れていた事があるので、箱を開けてチェック。


{ :-) :-) }

3色のロウソク、ちゃんと12本ずつ入っていた。ちなみに当時のお値段、1箱1.95ドル。

、、、このロウソクがあるという事はですよ、当然ダンスクのキャンドルホルダーもあるはず!と家中を探すも見つからず、このロウソクだけをお持ち帰り。





ロウソクも見つかった事だし、1度やってみたかった事が。
まずは、家にあるダンスクのキャンドルホルダーを取り出して。


{dansk candle holders, black}


{dansk candle holder, silver}

上下共に、IHQ / Jens H Quistgaard(イェンス・クイストゴー)のデザイン、上の黒い物はデンマーク製、下がフランス製。

これらにロウソクを差してみた。


{ :-( }

、、、あぁ、やっぱり。


{ :-( :-( }

こっちは想像以上に外向き。

ロウソクの先が少し細くなっていて、ホルダーの穴に差込みやすくなっているのはいいけれど、ロウソクもガクガク安定しないし、これに火を付けるのはさすがに怖いので中止、この画像を撮った後、ロウソクは速やかに撤去。

えぇ、気が済みました。今後、2度とキャンドルホルダー本来の使い方をする事はないと思われます。ホルダーの形状は非常に気に入っているので、これからもオブジェとして愛でます。

果たしてこれも、無駄の美学ってやつなんだろうか。





さて、我が家の愛車、オデ子が昨日無事に退院致しました。久し振りに元気な姿を見れたのは嬉しいですが、治療費がか・な・りかかったので、頑張って働きますっ。

5/22/2012

friday estate sale / stamp dispenser & hotel california




{friday afternoon}

ようやく初夏らしくなってきたカリフォルニア。
最近、午前中は曇っている事が多いけれど、日中は30度近くまで気温が上がり、気持ちの良い毎日。ただ我が家は朝晩冷え込むので、夜は未だに毛布に包まって過ごす事が多いけれど。





時間を少し戻して金曜日。週末恒例のエステイトセールに、閉店間際ぎりぎりに滑り込んだ。

超高級住宅地の入り口にいるガード(門番)さんに名前を言ってゲートを開けてもらい中に入ると、そこはもう別世界。だってね、敷地がハンパなく広いんですよ。道路沿いにそれぞれ"○×family"と書いてある表札とポスト、そこからドライブウェイを通って小高い丘の頂上がやっと家、みたいなね。敷地内に厩舎があり、馬が悠々と草を食んでいたりするんですから。

あ、エステイトセールの話でしたね。
そういうエリアでのセールは大抵の場合、面白味に欠けるのであまり期待もしなくて。案の定、5分位で探索終了。

そんな中で見つけた、個人的にテンションが上がった物。


{u.s.mail delivery truck}

U.S.Mail delivery truck stamp dispenser

一見ミニカーにも見えるけれど、実はこれ、郵便配達トラックの切手のディスペンサー。


{carries stams & sponge}

後部に今はなきロール状の切手、前には切手を貼る時に使うスポンジが収納してある。
*ロール状の切手がないので、代わりにTargetのチラシを切っていれてみましたが、わかりますでしょうか?

大豪邸の中でミニカーと思しき物を片手にニヤニヤし、お会計時にもサンドラ姐さんと「これ可愛いよねー。もう使わないけど(笑)」と盛り上がって。

これと同じ物を、以前にどこかで見た事があるような気がして、先程調べたらretrojunkieさんの所で発見!(まだボケてなかったんですね、私。あー、すっきり。)





{hanger from hotel california}

そして、お決まりの木製ハンガー。

"Bevery Hills Hotel"と言えば、あのEaglesの"Hotel California"のジャケットでも有名なホテルですが。
ここのホテル、初めてLAに旅行で来た時にレンタカーで乗り付けたのはいいけれど、ドアマンに「どちらへ?」と聞かれてビビッて、「いや、間違えました、、、。」とそのまま通り過ぎた可愛い思い出があり。

"Hotel California"はラジオでかかると必ずボリュームを上げて独りカラオケ状態な、大好きな曲。
あの頃の退廃的なカリフォルニアはどんな感じだったのか、タイムトリップ出来たらちょっと覗いてみたい気も。

http://www.youtube.com/watch?v=H1iv6lof5JM

埋め込み(?)が出来ないのでyoutubeに飛びますが、ライブ映像のバックがその"Bevery Hills Hotel"です。お時間がある方は是非。*それにしてもイーグルスのメンバーって、皆、鼻が高いっ!





この2点と一緒に購入したロウソクに付いては、次回にでも。

5/18/2012

Arabia Haarikka / laundry pin holder



普段はあまり物事を深く考えず、ま、いっか、と流してしまう事もある私だけれど、好きな物に関しては違うようで。
これが何という名前なのか、何に使う物なのかが気になって調べたり。

昨夜、いつもより時間がかかって判明した、2点。あー、すっきり。


{arabia haarikka}

Arabia Haarikka espresso cup

シリーズ名が書いていないので、調べるのにちょっと手間取った小さなカップ、アラビアのハーリッカ。
デザイナーはGunvor Olin-Gronqvist(グンヴァル・オリン・グラングヴィスト)、60年代の作品で、当時は大振りなマグとセットで売られていたんだとか。

3色のグリーンのボーダーの上にブルーのストライプが描いてあり、青好きにはたまらないカラー。


{her sign}

サインも至ってシンプル。
ソーサーも付いていないし、エスプレッソも飲まないけれど、いつも目に入る場所に置いてあるお気に入り。





{???}

煤けたブラスと形に惹かれて、用途もわからず購入した「何か」。
特許が取られた日付は"patented July 22, 1924"と書いてあるものの、その番号が書いてないので、これまた調べるのにちょっと時間がかかってしまい。

これ、実は、ランドリーで使われる大きい安全ピン(よくフリマ等で見かけるあれです)を穴保管する為のホルダーらしい。

ええ、これじゃ説明不足でイメージが湧かないですね。第一、古い安全ピン持ってないし。


{!!!}

なので、etsyから画像を拝借。
このようにピンを穴に通して保管するようだけれど、逆に嵩張って、場所を取りそうに感じるのは私だけだろうか。

ちなみにこれを作ったKeys Davis Co. という会社、当時と変わらずミシガン州にあり、現在もメタルのプレート等を製造しているらしい。





そんなこんなであっという間の金曜日。皆さま、楽しい週末をお過ごし下さいね。

5/15/2012

viva japan! / 日本の伝統工芸品



{viva japan 1}

友人が茶葉をプレゼントしてくれたので、日本から持ち帰ったまま空っぽだった茶筒に移して棚の1番目立つ場所へ。



{handmade tea canister}

「樺細工」とも呼ばれる桜皮細工は、秋田県角館(かくのだて)だけに古くから伝わる伝統工芸で、これは洋美ちゃん(母)が角館で購入した物。

母方の祖父母は代々秋田の出身で、自身は東京で生まれた洋美ちゃんも自分は秋田の人間という思いが強く、この茶筒の事も、実際に現地で購入したと鼻の穴を膨らませてあまりにも自慢するので、どれ位前からあるのか聞いた所、案の定「ずっと昔からあるから伝統って付くんでしょ。」というシンプルな答えが。

なので調べてみたら、何と江戸中期天明年間に節の手内職として始まり、当時は下級武士の副収入源だったそう。
使用するのは厳選された山桜の皮のみ、桜の皮を剥ぐところから始まり、気の遠くなるような手間のかかる作業を経て1つの作品となるとの事。*ちなみに桜の皮は、剥がしても再生するらしいです。

昭和17年に角館を訪れた民藝運動の先駆者でもあるあの柳宋悦さんが「日本の樹である桜が皮として使われる日本固有のものである」と仰ったとか。

小さい頃から常に家にあった茶筒、これは何代目になるのかわからないけれど、ダメもとで洋美ちゃんに頼んだら拍子抜けする程あっさりOKが出たので、めでたく我が家にお嫁入り。


{tea spoon}

勿論、茶さじも一緒に強奪。
これからはお茶を飲む機会が増える事間違いなし。





{viva japan 2}

同じく東北から、岩手県奥州市の南部鉄器のフライパン。

こちらは更に古く17世紀中期に南部藩主が京都から釜士を招き、茶の湯釜を作らせたのが始まりなんだとか。

最近、南部鉄器が欲しくて、やかんサイズは高いし重いので無理だとしても、急須なら何とかなるかも、、、と洋美ちゃんに話したら、これが押入れから出て来て。
何とか共済の満期に伴い、その金額に見合った物の中から注文したのに、くそ重くて使えないらしい。確かにか・な・り重くて、足の上に落としたら粉砕骨折しそうなので1度は断ったものの、とにかく持って帰れのゴリ押しに負けて持って帰って来た。

直径20センチの重量サイズ、まだ未使用です、、、。





{viva japan 3}

甲州印傳のがま口。

洋美ちゃんが甲府在住の友人にせっかく頂いたのに、がま口は使わないからと、押入れに閉まっておいた物を「お財布は人から貰った物を使うといいらしい。」というもっともらしい理由でから私の元へ。

見るのも聞くのも初めてな「印傳」。
染色した鹿のなめし革に漆で模様をつける技法は、江戸時代に上原勇七によって独自に創案され、戦国武将の鎧や兜を飾り、煙草入れや巾着は上級階層を中心に人気があったそう。

このがま口は1582年創業の老舗「印傳屋 上原勇七(現13代目)」さんの作品。
今使っているお財布も5年程前に友人から誕生日プレゼントとして貰った物で、色は黒。どうやら黒いお財布に縁があるらしい。





こうして私の手元に集まった日本の伝統工芸品。
1つ1つの歴史や技法を調べていたら、何百年も絶やす事なく伝統を受け継いできた方達への感謝の気持ちがふつふつと湧いて来て。こけしを手にした時と同じように、愛おしい気持ちになった。
そして、そんな素晴らしい国で生まれ育った日本人で良かったと心から思った訳で、やっぱり何たって、ビバ!ニッポン!る日本固有のものである」と、国際的視野から評価

5/14/2012

1st anniversary / strawberries



{1}

私事ですが、本日をもちまして、当ブログが1周年を迎えました。

単なる備忘録兼日記としてひっそり始めたブログですが、(実際にお会い出来なくても)色々な方と知り合ってコメントのやり取りをさせて頂くうちに、小さな私の世界がぐんと広がったような気がします。
何をやっても長続きしない、飽きっぽい私がこうして1年も続けて来られたのは、ここに遊びに来て頂いている皆さんのお陰です。

ありがとう。





さて。
土曜日の朝に食べたダニッシュパンケーキ。*少し焦げているように見えるのは、画像のせいでも気のせいでもなく、実際に少し焦げているのです。

{saturday's breakfast}

これを見て、ちょうどシーズンだし、今日はイチゴ特集にしようと思い家の中を見渡したものの、たった3点しかなかったので特集とはいかないけれど。


{strawberry bowl}

Arabia Pomona Bowl, strawberry

アラビア ポモナのボウル。
1965~75年に製造されたシリーズで、デザイナーはFinelのハートボウルと同じ、Raija Uosikkinen(ライヤ・ウオシッキネン)。





{strawberry jam pot}

Arabia Pomona Jam Pot, strawberry

同じくイチゴのジャムポット。フタがないので、1度は入れてみたいイチゴジャムを入れた経験はなく、今はカトラリー入れに。

ポモナシリーズには、他にリンゴ、オレンジ、プラム、蜂などがあり、カッティングボードやシュガー&クリーマー、マグ、、、と、アイテムも豊富なのに、家にあるのはこの2点のみ。
なので、これからもずっと、ポモナとの素敵な出会い求む!です。





{strawberry sugar pot}

Waechtersbach Sugar Pot, Strawberry

う、う、うぇい、何とかばっく?、、、読めなかったけれど、ちょっと可愛すぎない?ってオットに言われたけれど、連れて帰って来たシュガーポット。

正確には「べヒタフバッハ」と読むそうで。1832年創業の老舗食器メーカー、こちらは西ドイツ製。
緑→赤→白の順に色をのせているようで、逆エンボスみたいな凹凸。


{lid with strawberry}

フタに大きなイチゴが1こだけ付いているのも、ちょっと雑な感じの塗りも、ポイント高し。

以上の3点のイチゴ達。ポモナは例外としても、ハート同様、これから増殖させる予定のないモチーフだけれど、私だってたまにはね、可愛らしいガーリーな物に惹かれるのです。





そういう訳で、これからもマイペースな更新ではありますが、ジャンルを問わず、好きな物を自分勝手に紹介していきたいと思いますので、お付き合いの程、宜しくお願い致しまする。

最後にもう1度、愛を込めて。


{thank you!}

5/12/2012

friday estate sale / 錆




{cactus, bloomed}

去年の夏にこんな赤い実を付けて以来、何の変化も見られなかった我が家のサボテン、アリゾナから帰ったら蕾が付いている事に気付き、昨夜とうとうほころび始めた。

小さなサボテンの小さな花、かなり可愛い。





昨日は仕事前に1軒だけ覗いた近所のエステイトセール、古い物が殆どないお宅だったけれど、薄暗いガレージで釘の入ったガラスジャーを発見。



{glass jar 1}

Superior Honey の瓶。

フタは表も裏もかなり錆びているけれど、蜂のイラストと黄色があまりに可愛かったもので、つい。
調べても1910年にユタ州に創業された会社という以外に詳細はわからず。


{glass jar 2}

綺麗に洗って缶バッヂを入れてみた、Laura Scudder's Peanut Butter の瓶。

ローラさんが1926年にスタート、1994年に大手のThe J.M. Smuckerに売却されたブランドらしいけれど、現在のパッケージは残念ながら魅力ゼロ。


{pins}

大統領選のキャンペーンバッヂは、以前ガレージセールで袋詰めになっていた物を購入。
せっかくなので、このガラクタ瓶詰めコーナーへ。





{tool box}

錆つながりで、もう1つ。昨日ではなく2ヶ月程前のセールで見つけたツールボックス。
メーカー名も何も入っていないので詳細を調べようがないけれど、P. R. Jones と以前の持ち主の名前入り。

かなり重くて、工具を入れると持ち運ぶのがしんどいので、携帯電話やカメラの充電機等を収納していて、取り出す時にこの角に足をぶつけて流血した経験あり、、、。





日本では今日、こちらでは明日が母の日。
このブログの存在を知らせていない洋美ちゃん(母)とお義母さんに、ありがとう。勿論、洋美ちゃんを生んでくれたババ(祖母)にも、ありがとう。
そして世界中のお母さん達にとって、笑顔の絶えない1日になりますように。

Happy Mother's Day!!!

5/10/2012

colors / blue x white



昨夜、部屋を片付けていて、アリゾナ土産でアップしていない物を見つけちゃったんだけれど、この際見なかった事にして、先に進みます。





最近何故か集まる、青x白の物。


{blue x white pasta jar}

Habitat Pasta Jar

フランス語だと「アビタ」と発音するらしい、ハビタのパスタジャー。
pâtesの裏には


{pâtes→pasta}

ちゃんと英語表記も。
可愛いコンテイナー♪と手に取って、この文字を見て初めてパスタ用だと気が付いたフランス語能力ゼロの私。


{99F}

そして底を見て、ハビタだと気付いて。

更にフランと言う事はフランスのハビタで販売されていた物な訳で。
2002年にフランス・フランの流通が停止しているらしいので、それ以前の製品という事になる。
フランスで購入された物がアメリカへ、リサイクルショップを経て私の元に、なんて、コンランさんもびっくりだね。






{blue x white spoons and dlinen}

陶器のメジャースプーンとキッチンリネン。

両方とも詳細は不明で何処の誰だか判らないけれど、リネンはIKEAにありそうだし、スプーンもそんなに古い物ではなさそう。





{blue x white b/d shirt}

Lacoste / Izod Button Down Shirt

ラコステのボタンダウンシャツ。
薄くて麻のガーゼに似た肌触りとストライプに惹かれて購入した久し振りのBDシャツなのに、最近肌寒い日が続いているので袖を通す事が出来ないのが残念。



{crocodile}

ちゃんと袖口に、トレードマークのワニが付いているのも、ポイント高し。





夏が近いからか、爽やかな色合いの物に目が留まる今日この頃。
爽やかとはかけ離れた私なので、気分だけでも、ね。
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