4/29/2012

花瓶と醤油差し



{purple mums}

「空港に迎えに来る時、アメリカ人みたいに花束持って来てくれてもいいよ。」

冗談でそう言ったら、オットから頂きました。
さすがに空港でコレを持って突っ立っているのは恥ずかしかったと見え、車に積んであったけれど、
こんな事初めてだったので、妻はかなり嬉しゅうございましたよ、ええ。
(しかしオット、片手で足りる金額なのに、「小さい花束でも結構するんだね、、、。」と呟くのはお止めなさい。投資と考えればお安いもんでしょ?)





しょっぱなからノロケかいっ!とつっこまれそうなので、お花繋がりで最近の花瓶でも。


{arabia flower vase}

Arabia HLA Flower Vase

デザインはこのひまわりピッチャーと同じ、Hilkka Liisa Ahola。シリーズ物を量産していたデザイン部門
と違い彼女はアーティスト部門で活躍されていたそうで、在籍したのは1947~74年なのでその間の
作品のよう。

手書きの苺?木苺?が大胆に描かれている、高さ約10cmの小ぶりな花瓶。


{sign at the bottom}

底のサインは至ってシンプル。





{heath ceramics flower vase}

Heath Ceramics Bud Vase

Heathラバーな私にとって初の花瓶。
Heathのサイトをチェックしたら、この色は売り切れなのか載っていなかったけれど、他の色もあり。
勿論定価では無理だけれど、全色揃えたくてうずうず、、、。





本日最後は、日本から持ち帰った醤油差し。


{glass cruet}

実家にあった、未使用のガラスの醤油差し。
注ぎ口が欠けそうだから使わないと洋美ちゃん(母)から貰った物。

洋美ちゃんが叔父から貰ったらしく、「何処其処の誰々が作った何々で」とウンチク好きな叔父から
説明を受けたはずなのに全く覚えていなかった(と言うより聞いていなかった)為、詳細は全く不明
だったので、期待せずに調べてみたら。
(唯一覚えているのが「高そうな木箱に入っていた」事だけ、それも邪魔だから捨てたって人ですから、彼女は。)

渡邊徳明氏というガラス工芸家の作品である事があっさり判明。
ここに、彼の作品が紹介されています。

画像だと伝わりにくいけれど、とにかく色が綺麗、フォルムも綺麗、青いラインに沿った凹凸も綺麗
と、使うのが勿体無い程綺麗づくしな醤油差し。

今使っている醤油差し、大好きな「探偵物語」の中に偶然登場した時思わず一時停止して大騒ぎした
昭和チックな70'sの日本製で、こちらも捨てがたく、気分で使い分けるべきか悩む所だな。(案外暇人。)





時差ボケは2日程で治ったけれど何故か食欲がなく。
40度の熱が出ても食欲が落ちる事はない私にとっては一大事なんだけれど、きっと人並みの食欲
に戻ったんだろうって事で。

4/24/2012

ただいま。



{siumai from my hometown}

お久しぶりです!
2週間の日本滞在を終え、日曜日の夜、LAに戻りました。

何から書けばいいのかわからないけれど、心配して下さった方へのご報告も兼ねて、とりあえずは
ババ(祖母)の事から。

緊急搬送された病院で「ここが看取りの場だと思って下さい。」と告げられた家族の予想をかなり
大きく裏切って(笑)奇跡的な回復を遂げ何とか退院、ホームに戻りました。
「戦争を体験されたご婦人は本当に強いんですね、、、。」とドクターがしみじみ呟く程の精神力が
彼女に残されていたって事だろうけれど、もう生命の神秘としか言い様がなくて。

ただ、口から物をほんの少ししか入れる事が出来ず、酸素も外せない状態だし、何と言っても96歳
なので、いつ何があってもおかしくない事には変わりないけれど、「ババの最期を一緒に過ごす」と
言う当初の目標を、「ババの意識があるうちに出来るだけ長い時間を過ごす」に変えて、日本に
着いたその日から毎日欠かさず病院へ通い、新しい目標は自分なりに達成したと思っているので、
日本を離れて今ここにいる事に後悔や後ろめたさは殆どなくて。

洋美ちゃん(母)と2週間片時も離れず、叔父・叔母とほぼ毎日会って、従姉妹とも久しぶりに色々
話して、、、って濃厚な時間を過ごせて、血が繋がっている人間がいる幸せを再確認出来たし。

2週間の滞在中に私が立ち寄ったのは、実家の最寄の駅から3駅の病院と、その間にある駅ビル、
ファミレス、近所のスーパー、コンビニだけ。
普段の里帰りなら、あそこへ行きたい、あれが食べたい、、、と物欲・食欲番長な私なのに、今回は
そんな気にすらならなくて(なれなくて)、持ち帰った物は全て病院と実家の往復内で購入した物、
実家にあった物、頂き物、洋美ちゃんに押し付けられた物のみ。

なので、わざわざ紹介する程の物ではないけれど、通常の記事と並行してちょこっとアップする予定。
最初の画像は崎陽軒のシウマイ。とりあえず横浜と言ったらコレ、な、お土産の王道。
真空パックなので、大事にちびちび頂きます。

最後に本日のおまけ。


{♡ chi-bo!}

チチヤスヨーグルトの空き瓶(笑)。

これ、美味しいだけじゃなくて、あまりにもチー坊が可愛いので綺麗に洗って持って帰って来ちゃった。
ええ、勿論オットにはあきれられましたがね。





そんなこんなの2週間だった。
只今久しぶりの時差ボケとファイト中。でもでも、今日からまた、かっ飛ばして参りますわよん。

4/05/2012

Arabia Kasino, Anemone and......



{cups & saucers}

Arabia "Kasino" cups & saucers

遠くから呼んでいた綺麗なネイビーブルー、私にとっては初めまして、なアラビアのカジノ。
実物を見るのは初めてだったけれど、これ、すっきりシンプルでひと目惚れ。

1969年にGoran Backによってデザインされたこのシリーズは、レストランやカフェ、学校といった
公共施設用に製造されたものらしく、食器洗浄機で洗う時の水はけをよくする為に、底に溝が設け
られていたり、スタッキング時の安定感、カップのふちの強度も考慮されていたりと実用的。
(我が家にはディッシュウォッシャーがないので水はけ用の溝は必要なくても、破壊王にとって1番重要な強度があるのはヒジョーに嬉しい!)

仲間はいないの?と、リサイクルショップの食器コーナーをくまなく探検したら


{plates & bowls}

Arabia "Kasino" dinner plates & bowls

ディナープレートとハンドル(耳?)付きボウルを発見。
プレートは、Ruska等のSモデルの様にグラグラしないできっちりスタッキング出来るし、このサイズの
ボウルはスタッキングには向かないけれど、使い勝手が良いので嬉しい。





調子に乗って翌日も仕事帰りにリサイクルショップに寄ったら


{more cups & saucers}

Arabia "Anemone" tea cups & saucers

今度はネイビーブルーのアネモネとご対面。
1964~1971に生産されていたUlla Procopeデザインのシリーズ。

2日連続でアラビアを発見するなんて、しかもアネモネはLA市内だったからびっくり。
10年振りに買ったロトは数字がかすりもしなかったけど、私ったらラッキー♪なんて浮かれまくりの
夜だった。





えっと、突然ではありますが、2週間程ブログをお休みします。
ここからはちょっとプライベートな話になるのでスルーして下さい。だったら書くなって感じですが
自分用に書き留めておく事にしました。

アネモネを抱えて帰宅したら、留守電にすぐ実家に電話するようにと叔母からのメッセージが入っていたので
折り返すと、ばば(祖母)が入院したとの事。
それだけを言うと泣き出した叔母に代わった母・洋美ちゃんの説明によると、呼吸困難になって緊急入院、肺に水が
溜まっているので自力呼吸が出来ず、呼吸器を入れているらしい。

お医者さんが言うには、他の臓器の働きも良くなくあまり長くはないだろうと。ただ、このまま意識があったりなかったり
なかったりの状態が何ヶ月か続くケースあるので、それが「いつ」なのかは断言出来ないようで。

「死んだ後よりも生きている間に何をしてあげたかの方が大切なんだから、あなたはばばが亡くなっても帰って来なくて
いい。お墓に入った後で教える。」という洋美ちゃんが作ったルールがあるので、日本に里帰りしてばばに会う度に
これが最後かもと覚悟していたのに、洋美ちゃんが何故私に連絡をしたのかと言うと。

ホームから搬送された病院に駆けつけた洋美ちゃんに、意識がかろうじてあったばばが「33(私の名前)は?」と
聞いたらしく、そのひと言を聞いて、最後にひと目だけでも会わせてあげたいと思ったそう。

なので、ばばに会いに行って来ます。

小さい頃から母の代わりに家事を切り盛りして私を育ててくれたばばにありがとうを言って、もうすぐ96年になる彼女の
人生の最期の時を一緒に過ごそうと思っています。
「お迎えの順番、やけに遅くない?」といつも冗談まじり言っていた洋美ちゃんや叔父なのに、その時が近いとわかった
瞬間からのとっちらかり方は電話からも手に取るように伝わって来るので、辛くて悲しい状況の中でも彼等が少しでも
心を穏かに、笑って過ごせる時間が持てるように、日本滞在の2週間はお座敷の芸者さん役に徹するつもりです。
それが私の役目だと思えるので。

どうしてもはずせない仕事があるオットは留守番。仕事も一緒でほぼ24/7一緒にいるオットを2週間放っておくのは
気がかりだけれど、彼には久し振りの独身生活を満喫して頂く事に致しましょう。

最後に私ですが、意外と落ち着いています。ジタバタした所で日本との時差が縮まる訳でも飛行機が早く飛び立つ訳
でもないし、何よりも、日本を離れて暮らす人間にとって、大好きな家族の最期の時間を一緒に過ごせるなんて、きっと
幸せな事だと思えるし。、、、なんて羽田に着いた時に同じ事が言えるのかは自信がないけれど(笑)。

実家はネット環境がなく私もスマートフォンなんぞ持っていないので、次回はこちらに戻ってからになりますが、それまで
皆さま、お元気でお過ごし下さいませ。ごきげんよう!

4/02/2012

真夜中の独り言 Ray, Goodman & Brown



{ray, goodman & brown}

風が強くて近所のウィンドチャイムがうるさい中、独りで昔の事を思い出してしんみりしていたら、
目が冴えてしまったので。

と言うのも、昨日、あるアーティストの映像をyoutubeで探していたら、1991年に日本で観たライブの
音源を偶然発見して。
残念ながら映像はないものの、あまりにも懐かしくて涙が出そうになった。

ライブは同じホールで何日か連続で行われたので、私が観に行った日に録音されたとは限らない
けれど、この拍手や歓声の一部は私のかも、、、とか妄想してみたり、まだオットではなかった
オットと、当時の記憶を掘り起こしてみたり。

その音源を発見してから、PCをいじる時にBGM代わりによく聴いている。ちなみに今も。
それが今はなき本牧アポロシアターで行われた、Ray, Goodman & Brownの日本公演。

翌年の1992年にリードボーカルのHarry Rayが急逝しているので、彼らのライブをたった1度きりでも
体験出来たのはかなりラッキーだったと言っても過言じゃない。

そんな彼等の曲の中でたぶん1番好きなのがこれ。



Stay / Ray, Goodman & Brown

こう見えて、時にロマンティック番長な私の「ラブソングベスト10」に20年以上ランクインし続ける曲
でもあり、ええ、とにかく大好きなんですね。
特にサビの終わりに近い、and I’m not afraid to say~の部分は何百回聴いても力が入っちゃうぐらい
好きで。
ちなみに邦題は「夜明けまで愛して」だそうで。どうなの?それってどうなの?





好きな曲が何十年単位で変わらないのは私が成長していない証拠なのかもしれないけれど、時代が
変わっても、良い物は心に残るって事にしておこうっと。

では、お休みなさい。皆さま、いい夢を。

4/01/2012

red (s) / オット誕生日




昨日の雨も上がり、すっきり晴れて気持ちの良い日曜日。

そして今日はオットの誕生日。例年通り特別な事は何もしないし当然プレゼントもなし。
(あ、ちょっと前に、リサイクルストアでほぼ新品のギターとアンプのセットを「少し早い誕生日プレゼント」と称して買ったのですよ。)
でも、これからもずっと、心も身体も健やかな日々が続きます様、心から祈ってます。はい。





そんなオットがこれはどうしても買うべし!と薦めるので買った1足。


{red shoes}

J. M. Weston × JC de Castelbajac Shoes

1891年創業フランスの老舗ブランドJ. M. ウェストンとジャン・シャルル・ドゥ・カステルバジャック(長っ)
のダブルネーム。
ウェストンのクオリティー・履き心地の良さを体験済みのオットに促されて試着したものの、ちょっと
大きいうえに何たって目立つこの「赤」だし、、と悩んでいる私にお構いなく、オットは買う気満々。

ウェストンなんてお高い靴と今後いつ巡り会えるかわからないので取りあえず購入して、家にある
インナーソールを入れてみたら、、、やっぱりちょっと大きかった(笑)。
でも、これ、庶民からすると目がテンになっちゃうお値段だけの事はあり、とにかく履きやすいです。

ただ、赤だからね、♪赤い靴、履いてた女の子~なら可愛いけれど、私には少々荷が思い気が。
これから徐々に慣れる事にします。





ついでに今日は「赤」の特集。

{red tote bag}

L. L. Bean canvas tote

幾つあっても構わない、ちょっと古いタイプのL. L. Beanのトートバッグ。
このバッグにはコロンビアレコードのごっつい刺繍がされていて、音楽は好きだけれど縁もゆかりも
ない会社のロゴ入りはどうかと思いほどき始めたら、相当頑丈な刺繍のせいで、2時間もかかって
しまい、肩はパンパン、リッパーも曲がる始末。

ここで妙なスイッチが入ってしまったらしく、買ってからそのままにしてあったトートバッグの、さらに
大きな刺繍と格闘する事、3時間ちょっと。
疲労困憊プラス変な達成感もあり、ぐっすり眠れた昨夜だった。後はたわしでごしごし洗うだけ♪






{red tee shirt}

最後はティファナで売られていたであろう、なんちゃってミッキーのお土産Tシャツ。


{his white tongue}

白い舌に白いパンツのミッキーなんて初めて見たけれど、そのラテン的ユルさ加減がよろしい。
疲れた時に着たい1枚。





やだこの人、ひょっとしてあの赤い靴にこの赤いTシャツを合わせるつもり?って思われた方、まだ
そこまで壊れていないと自分でも思っているので、ご心配にあらず。

では、皆さま、明日からの新しい1週間も楽しく過ごして参りましょうね。
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