3/07/2012

glasses from japan / 柳宗理とハニーミルク



先日、同じ日に違う場所で出会った日本のガラス製品。


{a blue box}

この綺麗な青とイラスト、日本語に目が留まった箱。
ふたを開けると中には小さなグラスが6コ。


{sori yanagi sake glass}

彼のファンであるオットが真っ先に「あ、柳宗理!」と呟いた、清酒グラス(たぶん大きい方)。
「松竹梅」と"Sho Chiku Bai Sake"と書いてあり、どうやら松竹梅のプロモーション用に配布されていた
物のよう。


{his words}

箱の側面には、このグラスのデザインに対する彼の想いが綴られている。

日本酒造組合中央会の以来により"清酒グラス″をデザインするに当って、一番心掛けたのは、
日本酒のための盃、というイメージの表現である。特にガラス製品の場合は、ワイングラスと違い、
誰が見ても、これは日本酒のためのグラスだという、明瞭な識別をもたせることが必要だ。
日本的で、シンプルで、しかも新鮮な感じ、勿論、使い易さなど、色々な必要条件の下に約二年
苦労して、出来上がったのがこの盃である。出来るだけ早く、多くの人々に親しまれ、広く愛用され
れば、幸いこの上もない。

1976年にデザインされたこのグラス、彼の想い通り現在でも販売されていて、居酒屋等でも広く愛用
されている模様。


洗った後、試しに水を入れて飲んでみたら、口当たりも良くて、底上げの足の部分も持ちやすい。
長い年月愛されている物には、それなりの理由があるという事を実感。
家では滅多に日本酒を頂かないので、日本酒買って来なくちゃね。
と言いながらも、まずは薬味等を入れてみたいと企んでいたりします。柳さん、使用用途が違っていても許して下さるかしら?





{a bottle of honey milk}

その後見つけたのがハニーミルクの瓶。
たぶん殆どの人がピンと来ないだろうと思うけれど、個人的に懐かしくて涙が出そうになった。

これ、私が子供の頃に銭湯に置いてあったイチゴ牛乳等のメーカーで。
記憶がおぼろげなのでオットに確認すると、びっくりな新事実が発覚。

なんと、ハニーミルクを経営していたのは、オットの小学校の同級生のご実家だった、、、。
ちなみに、ハニーミルクの下に書いてある"KK"は"K"abushiki "K"aishaなんだとか。

そんな物が何故今アメリカにあるのか想像も付かないけれど、30年以上振りに手にしたこの瓶、
イチゴ牛乳を作ってお風呂上りに飲んでみたいと思う。勿論、手は腰に当てて。




そんな訳ではるばる日本からやって来たガラス達が新たに仲間入り。
いやー、これだからリサイクルストアって面白い。止められない止まらない♪のです。

2 件のコメント:

  1. わぁ〜
    なんか、ドキドキしちゃった。
    私、こういうお話大好きです。
    やっぱり、巡り合う運命って偶然ではなくて必然なんだと思うなぁ。

    素敵なエピソードありがとうございます。
    柳さんもこのお話を聞いたら
    めちゃめちゃ、喜ぶと思うなぁ。

    返信削除
  2. tamaさん、おはようございます。今朝は冷えるよー。

    ハニーミルクのエピソード、オットから聞いたのは初めてだったので
    私もビックリしました。
    子供の頃たまに行っていた銭湯で飲んだイチゴ牛乳がオットの同級生の
    ご実家で生産されていたなんてね。
    販売されていたのは出身の横浜だけだと思われるので、同郷の人にばったり
    会ったみたいで、感慨深いものがあります。

    柳さんのグラスは日本では200円位から販売されているみたいですね。
    デザインするのに2年もかかったグラス、家では日本酒を飲む機会が滅多に
    ないので他の用途に使う機会の方が多いと思うけど、じゃんじゃん使いたいと
    思います。1杯目は柳さんに勿論献杯ですけど。

    こちらこそ、いつもコメントをありがとね。

    返信削除

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