1/20/2014

ガルシア君


ちょいとご無沙汰しておりました。皆さま、お元気でしょうか?

体調が悪かったとかではなく、 むしろその逆で、身体的にはすこぶる元気だったのですが、ある事柄に立て続けに対面し、どうしようもない無力感に襲われて精神的にぐら付いておりましたの。でもありがたい事にどちらも良い方向に向かっているようなので、まずはひと安心といったところ。

とりあえず今必要なのは平常心だと思われるので、今日もいつもと変わらず元気に参りましょう。

さて、少し前の事。
あるスリフトストアで店外に出ようとしていた男性の為にドアを開けたオットに、その男性がそのTシャツいいねぇと。で、You know what?から始まったその男性の話にオットと2人でびっくり。

オットが着ていたのはGrateful DeadのメンバーでもあるJerry Garciaが率いるJerry Garcia BandのTシャツで、ど派手なタイダイにスカルやデッドベアーが付いているGrateful Deadのものと違い、控えめにバンド名が入っているだけの地味なもの。なので、オットが「これ、殆どの人が知らないみたいなんだよね。」と返したら、深く頷きながらいかにJerry Garciaを愛しているかを語り始めた男性。そして最後に「ところで"Blue Suede Shoes"って曲知ってる?Carl Perkinsって僕の従兄なんだよね。」

へ?マジで?でしたよ。("Blue Suede Shoes"と言えばエルヴィスだけれど、実はオリジナルはカール・パーキンス。 )

ぽかーんと口を開けていた私達に「僕はジェリーの親戚だった方が良かったけどね。」だって。スリフトストアって色々な人がいて、実に面白いです。

その後の店内でオットが自ら購入したものがこれ。

{mexican owl}
メキシコ製のフクロウ。去年ロバとペリカンを見つけて以来、オットの中でもメキシコ製の陶器が気になる存在になっていたようで、こういうのに手を出すとまずい事になるんじゃ、、、と呟きながら、と握りしめておりました。

少し青みがかかったベース、羨ましい程豊かな睫毛と力強い黒いラインが印象的なフクロウは、体長約13センチ。



{his back}
オリーブとブルーで描かれた鳥や花が美しい後姿。風土は違っても、日本の花鳥風月に通じるような趣。



{ke}
脚の間にある"KE"はKen Edwards工房のマーク。ケン・エドワーズはカンザス生まれ、1960年代にメキシコのTonalaに移り住んだ陶芸家で、日本で学んだ経験もあるとか。



{little black bird}
この可愛らしい小さな鳥は工房のアーティストのサインのよう。(それぞれが動物、昆虫、魚等のパーソナルサインをお持ちとの事。)

最後に恒例の記念写真を。

{tres amigos}
雰囲気は少し違うけれど、同じトナラ焼きのアミーゴ達。

ちなみにフクロウは、ジェリー・ガルシア大好きの男性に会った店舗で見つけたので、ガルシア君と命名。(ジェリーだとしっくり来なかったので、笑)

今はどうにかつま先だけで踏ん張っているけれど、足首まですっぽりはまりそうな予感がひしひしのメキシカン陶器の魅力に、やっぱりビバ・メヒコ!です。

6 件のコメント:

  1. アハハハッ、多分まずい事になんてならないと思うよ・・・きっと・・・

    それより嗜好の変化を抑えちゃうほうが体に悪いよ・・・きっと・・・

    このふくろう、もうそのまんま岡本太郎ね・・・ぷぷぷ・・・

    大らかでいい加減で陽気で、いつだって楽しい気分を満喫したい系のオモシロ物は、もうそれだけで立派なアートだと思ってる・・・私はね。 誰が作ろうが、どこの国の物であろうがね・・・・。
    洗練とか使い勝手なんてのは、アートにはぜ~んぜん関係ないからね、だから楽しい!

    デザイナーはある程度の規制の中で、かつ使用目的がある上でデザイン&設計をするから、
    人それぞれ、好みもそれぞれだけど、洗練や繊細等の内面に、どこか計算高い要素が見え隠れする様な物には、私の場合、ちょっとステキなんて思っても結局は飽きちゃう・・・・「な~んだ、やっぱりうそ臭いじゃない!」って感じちゃうの。
    ソフィストケーションってのは裏を返せば一番危ない路線なのね・・・あくまで私の場合だけど。

    ダサいならいいって訳じゃないけど、人を楽しませる力のある物に素直に惹かれる柔らかな感受性を失ったら
    人生つまんないよね・・・きっと。

    ふくろう、買って良かったね! 毎日が楽しくなるよね!





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    1. 夫婦どちらかが、それはちょっと、、、って感じるものなら、どちらかがストッパーになって
      考え直す機会にもなるんだけど、夫婦が同じテイストだと歯止めが効かないと言うか
      これを機にメヒコ陶器の食器も近い将来解禁になりそうです。
      NYMOMさん同様、この大らかな魅力には勝てそうもなくて。
      肩の凝らない、いい意味でのいい加減さが私も大好きで、このフクロウなんて
      こんなに睫毛も盛り放題だし、かなり笑えるんですよ。

      >ダサいならいいって訳じゃないけど、人を楽しませる力のある物に素直に惹かれる
      柔らかな感受性を失ったら、人生つまんないよね・・・きっと。

      うーん、深い言葉だなぁ。その対象物が、ものだけじゃなくて人間や出来事だとしても
      同じですよね。
      自分はこれ!って1本決められれば楽かもって思う反面、その括りが人生をつまらなくする事も
      多いはずだし、いつでも柔らかい頭と心を維持出来るのが理想かなぁ。
      自分の人生をつまらなくするのも楽しくするのも結局は自分自身って事ですね、きっと。

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  2. まつ毛バサバサで濃いお顔の迫力のあるふくろうさん。
    そっくり返った姿勢もユーモラス。
    でも、何だかパワーを貰えそうな気がしますね。
    ガルシアって名前もツボりましたよ~。
    やっぱりメヒコものは素敵です!
    私も今年はつい足を踏み入れてしまいそうな予感です!

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    1. 姿勢ね、胸張り過ぎだよね。フクロウなのに鳩胸だなんて(笑)。
      Jerryさん、Garciaって苗字だからてっきり中南米系だと思ってたら
      スペイン系だって事がアップ後に判明したんだけど、同じスペイン語圏だから
      そのままでいいかって。

      Ken Edwardsさんの作品は、メヒコ陶器の中でも繊細な部類みたいなの。
      でも気候、風土の力なのかな、大らかで力強くて温かいんだよね。
      調べている最中に、日本の方で現地に行かれた時のブログを拝見したら
      私があそこに行ったら破産しちゃいそうで怖くなりました(笑)。
      でもやっぱりこの魅力には勝てる自信がないので、今年は開き直っちゃうかも。

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  3. いや~驚いたの何のって・・・一瞬、腰を抜かしたよ!

    さっき、ふと思い立って、我家にあるメキシコ産ディナーセットの裏を見てみたら、なんとKEってあった!
    10年位前にテキサスのアンティークショップで買った一式なんだけど、33さんのこの記事を見るまで
    Ken Edwardsなんて名前さえ知らなかったし、その上にはGuadalayara(?)みたいな手書きの文字があるんだけど、上手く読めないから、そんな人が作ったんだろうな・・・ず~っと勝手に思ってた。

    猫だか犬が座り込んだようなヘタウマな絵も裏に描いてあってね・・・・うふふ楽しいな位にしか思ってなかったの。
    楽しいシェイプの温かなセットで、きちんと揃っているからありがたいと言うだけで、私は充分に満足だったのね。

    でも実は旅先のテキサスから一生懸命、一式持ち帰ったにも関わらず、なんと家に着いて広げたら、
    シュガー・ポットだけ入ってなかったの。すぐに電話したけど店には無いと言うし・・・という、
    ちょっと痛い思い出付きの一式なの・・・・でも、やっぱり大らかで陽気で、今でも大好きなセット!

    今回の33さんの記事のお陰で、あの太郎系ふくろうの兄弟かと思ったら、尚一層愛着が湧いてきたし、
    ケンさんの名前も判ったから、行方不明のシュガーポットも探そうと思えばEbayなどで同一が見つかるかも。
    最近はコーヒー等に砂糖を入れる人も殆どいないから、不自由した事は無いんだけど、でも身元が判って
    やっぱり凄くうれしい! どうもありがとうございました。

    やっぱり33さんのブログからは目が離せません。

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  4. おぉーっ、コメントを拝読して、私の方がびっくりしちゃった。
    ガルシア(フクロウ)の先輩をお持ちなんですね!
    ひょんな所でお役に立てて嬉しいです。

    裏書の文字は、たぶんGuadalajara(グアダラハラ)だと思います。
    Ken Edwards氏が移り住んだTonalaがあるJalisco州の州都の名前じゃないかな。

    私もつい最近知ったんだけど、何故かKen Edwards作品はアメリカで人気があって
    中でもNYMOMさんがお持ちの古いものはかなりの人気者みたいなんです。
    eBayにも数多く出品されているようだし(無知な私にはびっくりプライスでした、笑)
    ひょっこりNYMOMさんがお持ちのシリーズのシュガーポットが見つかる可能性もあるかと。
    うん、いつか見つかりますように!

    家にあるのは置き物だけなので、Kenさんに限らず大らかで温かみのあるメヒコ陶器の食器に
    出会ってみたいです。
    こればかりは一期一会、ご縁みたいなものだから、ゆっくり気長に待とうっと。

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