4/05/2012

Arabia Kasino, Anemone and......



{cups & saucers}

Arabia "Kasino" cups & saucers

遠くから呼んでいた綺麗なネイビーブルー、私にとっては初めまして、なアラビアのカジノ。
実物を見るのは初めてだったけれど、これ、すっきりシンプルでひと目惚れ。

1969年にGoran Backによってデザインされたこのシリーズは、レストランやカフェ、学校といった
公共施設用に製造されたものらしく、食器洗浄機で洗う時の水はけをよくする為に、底に溝が設け
られていたり、スタッキング時の安定感、カップのふちの強度も考慮されていたりと実用的。
(我が家にはディッシュウォッシャーがないので水はけ用の溝は必要なくても、破壊王にとって1番重要な強度があるのはヒジョーに嬉しい!)

仲間はいないの?と、リサイクルショップの食器コーナーをくまなく探検したら


{plates & bowls}

Arabia "Kasino" dinner plates & bowls

ディナープレートとハンドル(耳?)付きボウルを発見。
プレートは、Ruska等のSモデルの様にグラグラしないできっちりスタッキング出来るし、このサイズの
ボウルはスタッキングには向かないけれど、使い勝手が良いので嬉しい。





調子に乗って翌日も仕事帰りにリサイクルショップに寄ったら


{more cups & saucers}

Arabia "Anemone" tea cups & saucers

今度はネイビーブルーのアネモネとご対面。
1964~1971に生産されていたUlla Procopeデザインのシリーズ。

2日連続でアラビアを発見するなんて、しかもアネモネはLA市内だったからびっくり。
10年振りに買ったロトは数字がかすりもしなかったけど、私ったらラッキー♪なんて浮かれまくりの
夜だった。





えっと、突然ではありますが、2週間程ブログをお休みします。
ここからはちょっとプライベートな話になるのでスルーして下さい。だったら書くなって感じですが
自分用に書き留めておく事にしました。

アネモネを抱えて帰宅したら、留守電にすぐ実家に電話するようにと叔母からのメッセージが入っていたので
折り返すと、ばば(祖母)が入院したとの事。
それだけを言うと泣き出した叔母に代わった母・洋美ちゃんの説明によると、呼吸困難になって緊急入院、肺に水が
溜まっているので自力呼吸が出来ず、呼吸器を入れているらしい。

お医者さんが言うには、他の臓器の働きも良くなくあまり長くはないだろうと。ただ、このまま意識があったりなかったり
なかったりの状態が何ヶ月か続くケースあるので、それが「いつ」なのかは断言出来ないようで。

「死んだ後よりも生きている間に何をしてあげたかの方が大切なんだから、あなたはばばが亡くなっても帰って来なくて
いい。お墓に入った後で教える。」という洋美ちゃんが作ったルールがあるので、日本に里帰りしてばばに会う度に
これが最後かもと覚悟していたのに、洋美ちゃんが何故私に連絡をしたのかと言うと。

ホームから搬送された病院に駆けつけた洋美ちゃんに、意識がかろうじてあったばばが「33(私の名前)は?」と
聞いたらしく、そのひと言を聞いて、最後にひと目だけでも会わせてあげたいと思ったそう。

なので、ばばに会いに行って来ます。

小さい頃から母の代わりに家事を切り盛りして私を育ててくれたばばにありがとうを言って、もうすぐ96年になる彼女の
人生の最期の時を一緒に過ごそうと思っています。
「お迎えの順番、やけに遅くない?」といつも冗談まじり言っていた洋美ちゃんや叔父なのに、その時が近いとわかった
瞬間からのとっちらかり方は電話からも手に取るように伝わって来るので、辛くて悲しい状況の中でも彼等が少しでも
心を穏かに、笑って過ごせる時間が持てるように、日本滞在の2週間はお座敷の芸者さん役に徹するつもりです。
それが私の役目だと思えるので。

どうしてもはずせない仕事があるオットは留守番。仕事も一緒でほぼ24/7一緒にいるオットを2週間放っておくのは
気がかりだけれど、彼には久し振りの独身生活を満喫して頂く事に致しましょう。

最後に私ですが、意外と落ち着いています。ジタバタした所で日本との時差が縮まる訳でも飛行機が早く飛び立つ訳
でもないし、何よりも、日本を離れて暮らす人間にとって、大好きな家族の最期の時間を一緒に過ごせるなんて、きっと
幸せな事だと思えるし。、、、なんて羽田に着いた時に同じ事が言えるのかは自信がないけれど(笑)。

実家はネット環境がなく私もスマートフォンなんぞ持っていないので、次回はこちらに戻ってからになりますが、それまで
皆さま、お元気でお過ごし下さいませ。ごきげんよう!

4 件のコメント:

  1. 私も日本への飛行機に乗っている間、もう少し近かった気軽に帰れるのに・・と思いました。

    おばあ様もきっと33-a-go-goさんに会えて嬉しいでしょう。
    待っていらっしゃるでしょうから、落ち着いて日本へ向かって下さい。
    たまには、御主人に奥様の有難味を実感させてあげましょう。
    では、いってらっしゃい。

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    返信
    1. Peppermintさん、ありがとう。
      (実際に声に出して言いました、笑。)
      間に合うかは神のみぞ知るって感じだけど、間に合わなくても
      ちゃんとお別れ出来ればいいなと思っています。
      今回初めて羽田発着の便にしたので、成田からよりはちょこっと
      時間の短縮になるはずなの。羽田からだと1時間弱かな。

      オットは1人暮らしの経験もあるので、たぶん大丈夫だと思うし
      案外のびのびエンジョイしてるかも?

      では、行って来ます!Donut Man、いつかご一緒出来たら
      いいですね。

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  2. 私も似たような感じで祖母と育って
    同じような感じ(洋美さんのルール)で祖母を見送りました。
    こっちに居たので私は祖母の死に目には逢えなかったのです。
    ちょうどその時に、千と千尋の歌がテレビから流れて来て号泣した記憶があります。

    おばあちゃん、33さんと逢えてとっても嬉しいと思います。
    33さんも、気をつけて行って来てください。

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    1. Tamaさん、ありがとう。(東を向いて大声で)
      そっか、Tamaさんもおばあさまとお別れしたんだね。
      でもおばあさま、Tamaさんが悲しんでいたのもきっとご存知で
      ちゃんとご理解されていると思う。
      海外在住者には避けて通れない道で、たぶん私達(一緒にしてごめん)と
      同年代の人は、いつ親が亡くなってもおかしくない年代に差し掛かって
      いるから、心の中で、どこかで死に目に会えないかも、、、って
      思っている人も多いはず。

      渡米して2ヶ月後、お義父さんが出張先で倒れて、駆けつけた時は既に
      脳死状態で意識もなく、今までありがとうってちゃんと言えなくて。
      だから今回は洋美ちゃんがルールを破ってくれて感謝しています。

      帰って来たら、また(ブログで)遊んでね!

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