3/20/2014

swedish scale / missing you


わたくし、スリフトストアで古ぼけた箱を見かけるとつい開けて中を確認する習性がありまして。箱と中身が違ったり、「へー」や「ふーん」で終わる事が殆どなのに。

が、昨日は違いましたの。箱のデザインからして非常に男前でして。

{box 1}
真っ先に目に留まったのは側面にプリントされている文字盤。



{box 2}
上面には黄色のスケールらしきものが。ちょっとテンションが上がり、わくわくしながら箱を開けてみた。



{box, opened}
いつものように中身が全く違ってがっかりする事もなく、ポップなオレンジのプラスティックの物体が出現。



{eks scale}
正体は、箱に描かれていた通りのキッチンスケール。それも、想像していたよりもかなりドキドキする見た目。 経年劣化なのか、バスケットの部分がほんの少し歪んでいるけれど、それ以外は全く問題なし。



{the side}
横から見た姿もかなりイケておりますよ。



{removal basket}
バスケットを外して収納、見た目だけじゃなく実用性も兼ね備えた男前。

(1945年創立されたスウェーデンのEKSは、現在もキッチン・バススケール等を製造している会社との事。箱に書かれている"Design: Bengt Ek"の通り、デザインしたのはBengt Ek氏。スウェーデン人の彼はその後1975年にスイスに移り、"Bengt Ek Design"を起業した模様。という事は、このスケールは1975年以前のもので間違いなさそう。)

箱の文字盤には3KGと書いてあったのに、オレンジなMCMデザインに心を奪われて、実際はLB表示だったという事に気が付いたのは帰宅後だったけれど、ま、いっか。

さて、唐突ではありますが、月曜日、愛車・オデ子とお別れしました。年末に入院費が1000ドル以上したにも関わらず、オイルパンを取り換えなくてなくてはいけない事が分かり、その他にも今後修理予定の箇所もあったりで。



{our odeko}
友人の車屋さんに何気なく話したら、希望する価格帯・車種にぴったりの車がちょうど入荷したらしく、これがお別れのタイミングなのかともと言う事になり、、、。

カープールレーンで突然ギアが入らなくなったり、アリゾナで全ての警告ランプが付いたり、トランスミッションの修理は4回を数え、とにかく病弱で手のかかる子で。でもその分本当に可愛くて、6年間私達の相棒として良く働いてくれたし、楽しい思い出もたくさん。



{ :( }
引き渡し直前にバイザーに付けていたピンバッヂに気が付き、画像に収める時は思わず涙が。

なので


Missing You / Diana Ross

1984年にリリース、同年に亡くなったMarvin Gayeに捧げられた、Lionel Richie作の曲。

バイバイ、オデ子。新しいご主人に可愛がってもらるといいね。

3/17/2014

i な金曜日


金曜日、仕事帰りにスリフトストアを3軒はしご。1軒目で

{kartio candle holders}
iittala "Kartio"のキャンドルホルダーを発見。それも青好きにはたまならいコバルトブルーのペア。しつこいようですが、イッタラのブルーは本当に美しいのですよ、ええ。

Kaj Franckがカルティオをデザインしたのは1954年だけれど、このキャンドルホルダーがいつ頃から発売されているか等の詳細がわからないままなのが残念。



{ i }
ロゴのステッカーは、ⓘマークの下に"iittala FINLAND"と入っている90年代~2001年まで使用されていたもの。(画像にはないけれど底に入っている"IITTALA"のエンボスが、次世代のステッカーになると"IITTALA KAJ FRANCK"に変化するらしい。)



{blues}
家にあるライトブルーのキャンドルホルダーと重ねてはニヤニヤ。

1軒目から程近い場所にある2軒目でも、ⓘなものと遭遇。

{stellaria candle holder}
80年代後半に廃版になってしまった"Stellaria"。奥に映っている先代がほぼ毎日視界に入るせいか、ステッカーがなくともひと目でそれとわかるTapio Wirkkalaのデザイン。

立て続けにイッタラと遭遇するなんて今日はラッキー♪と調子に乗って3軒目へ。 

{ultima thule candle holders}
今度は同じくTapioさんの"Ultima Thule"のキャンドルホルダーとご対面。(ちなみに我が家にあるその他はあれこれそれ等がございます。)



{close-up}
ロウがこの特徴的なつぶつぶにも入り込んでいたので(これが前の持ち主が手放した理由かと)、一晩冷凍庫で寝かした後に楊枝と小さなドライバーでお掃除。



{ i }
ステッカーは1991年まで使用されていた、ⓘマークの下に"MADE IN FINLAND"。



{lights & shadows}
撮影したキャンドルホルダーをのろのろと片づけている最中、ふとテーブルを見たらブラインドの隙間から入り込んだ光がガラスに当たって綺麗な影が。

ロウソク屋さんを開業する予定もないですし、我が家には既に十分過ぎる程のキャンドルホルダーがあり、これ以上は実生活に必要ないと頭ではちゃんと理解しておりますよ、ええ。でも、1日で5個のイッタラのキャンドルホルダーに遭遇したのは初めてで、逆らう事もなく流れに乗ってみましたの。

この最後に行ったスリフトストアで、日本から来ている知り合い夫婦+友人の3人組にばったり。そのまま近くのフライドチキンが美味しいダイナーで皆と語らい、最後まで楽しい金曜日でございました。

新しい1週間も、皆さまにとって楽しいものとなりますように。

3/13/2014

jesus loves you な、カッティングボード


{caffe vita on sunset blvd}
ここ数日青い空が広がるここ南カリフォルニアから、皆さま、こんにちは。そして、少しだけお久しぶりです。

先週末まで仕事が忙しかった事に加えて、精神的に上がったり下がったりを繰り返していたら何だか疲れてしまって、楽しい事を書く気になれなかったと言うか。でも、私がいくら落ち込もうと時間はあっと言う間に流れていくので、同じ24時間なら楽しい方が良いなぁと。

で、楽しいならそれでいいじゃんと思った矢先、面白い事が。

とあるスリフトストアで、スーツを着た黒人のおばさまがヒールの音を響かせながら私に近づいてきて深刻な顔で"Jesus loves you, sweetie." とひと言。店内で唯一のアジア人、最もクリスチャンらしく見えない私に何故?教会の勧誘?と一瞬頭がはてなマークが一杯になり、"さ、Thank you."と返したら深ーく頷きながら"You're very welcome, sweetie."とだけ言って去って行かれました。

実は私、思いっきり穴の開いた(それも複数、笑)古着のモヘアのセーターを着ていましてね、たぶん、金銭的に恵まれていない人に見えたのではないかと。彼女たちに比べると体型も貧弱だし、ほぼスッピンで顔色も悪い。"Jesus loves you."は、「神はあなたを見捨てたりしない。だから頑張ってね。」というエールだった、、、が、オットとの同意見。

そんな神に愛されている私が見つけたのは、久々に心が躍るこんなもの。

{yellow fish}
黄色いサカナ。



{arabia cutting board}
Arabiaのカッティングボード、"Kala"。フィンランド語でずばり魚を意味する"Kala"はKaarina Aho(カリーナ・アホ)がデザイン、1953~60年に製造されていたもの。

数か月前、スリフトストアの棚からちょこっとだけ見えていたこの特徴のある尾びれをニヤニヤしながら掴んだら、口の部分が見事に欠けていて見送った経験があっただけに嬉しさも5割増し。



{the back}
表は黄緑とマスタードを足したような色、厚みの部分と裏は真っ白。このシリーズには色のバリエーションがかなりあるらしく、口が欠けていた黒の他に、茶色や緑の線でウロコが描かれているもの、細かいウロコや尾びれの模様の上に茶色や緑の釉薬が掛けられているもの等々、どれも魅力的。



{made in finland}
裏にスタンプがあるものとないものがあり、これは尾びれの厚みに小さく"MADE IN FINLAND"と入っているタイプ。

神=キリストではなく、ひょっとしてスリフティングの神様だったのかもと思わざるを得ないようなワクワクする出会いだったけれど、カート・コバーンのファンでもないし、穴の開いたセーターで外出するのは止めるべきかも。

3/06/2014

パーティーなデザートボウル / party down



自分でも3日前の空を載せるのはどうかと思いますがね、ええ。ブルー×ホワイトのストライプがとっても綺麗だったので。
ちょっと調べてみたら、背中の波状の模様に似ている事から鯖雲と呼ばれているらしい。ふむふむ。

さて、そんな鯖とは全く関係のない本題へ。

{chocolate-holic}
最近見つけた、チョコレートが食べたくて仕方がない病にかかっている私が苺チョコを入れている器。



{kekkerit dessert bowl}
 Iittalaのこのグラスの仲間、日本語ではパーティーの意味を持つKekkeritのデザートボウル。グラス同様重心の低くて丸みのあるお気に入りのナイスバディは、リムの直径が約10.5センチのたっぷりサイズ。



{uneven surface}
ケッケリトの特徴でもあるこの氷の様なざらざらした表面も、大のお気に入り。



{stackable}
重ねて収納出来るのもポイント高し。今回見つけた4兄弟をタワーにしてみたけれど、重心の低さ故かぐらぐらせず抜群の安定感。たまに根幹が揺らぐ私なので、そういう人間になりたいものですわねぇと、思わず呟きそうになった憎いヤツだった。

今日の〆は、「パーティー」を連想させる曲の中で真っ先に思い浮かんだこれ。


Party Down / Little Beaver

今からちょうど40年前の1974年に発売された、マイアミ・ソウルの代表的なシンガー / ギタリスト、リトル・ビーヴァーの「パーティー・ダウン」。一時期はほぼ毎日の様に聴いていた程大好きだった、ひたすらメロウでスウィートなこの曲を久しぶりに聴いたら、やっぱり大好きな事を再確認。(まだ健在かどうか念の為に調べている最中に知った新しい事実。このアルバムに収録されている"I Can Dig It Baby"には、当時は無名だったあのJaco Pastoriusが参加しているとの事。) 

前歯2本が大きかった事から付けられた子供の頃のあだ名を芸名にしたリトル・ビーヴァー、私だったら、、、割り箸だな。ちっ。

3/01/2014

the last bookstore


朝からどしゃ降りの雨が続いて空が真っ暗で撮影が無理だった為、予定を変更して好きなものではなく好きな場所を。(画像が多いですが、その場の雰囲気を愉しんで頂ければ幸いです。)

昨日はダウンタウンで仕事を終えたので、以前から行ってみたかったお店へ。

{the last bookstore}
その名も、The Last Bookstore。このネオンサインの角を右に曲がった所にエントランスが。



{entrance}
元々は1914年に建てられたCitizens National Bankのビルで、古い銀行の重厚なゲートをくぐるだけでわくわく。



{♡ those lighting fixtures}
吹き抜けの天井からつり下げられた自転車のホイールを使ったライトがユニーク。中2階はペーパーバックやコミック等が全て1ドルのコーナー。



{view from mezzanine}
中2階からの眺め。所々に置いてある椅子に座って、思い思いの時間を過ごす人が多数。



{small lights on baluster}
太い針金の様なスティールで作られた欄干?手すり?に付けられたクリスマスライトが可愛かったのでしゃがみ込んで撮影を試みるも、他のお客さんに不審がられただけで、敢えなく失敗。



{vinyls}
併設されている中古レコードエリア。窓辺には、実際に多肉植物が植えられている壊れたレコーダーやラジオ等がずらり。値段設定が高めだとぼやきながらも、全てを見ないと気が済まないらしいオットを残して探索続行。(あ、ちなみに、どちらもオットではありませぬ。)


 
{or glory}
面白そうな写真集"Or Glory 21st Century Rockers"を見つけたので、ソファでひと休み。ほほぉ、イギリスの不良じじぃはやっぱりかっこいいのぅ、、、な図。

結果、何も購入しなかったけれど(欲しい本は沢山あった、泣)大好きな古本の匂いと居心地のいい空間でゆったりとした時間を過ごす事が出来て幸せ幸せ。



{453}
帰りがけに見つけたタイルのナンバーにときめいたり



{this is dtla}
古いビルが建ち並ぶ都会ならではの景色にときめいたりのひと時でした。

撮影や加工をiPhoneで済ませた画像は、PCからだとややぼやけて見えるという事に気が付いてしまったけれど、時既に遅し。ポラロイドで撮ったらとこんな感じになるはず、、、と自分に言い聞かせながらの本屋さんツアーに最後までお付き合い頂いてありがとうございました。

皆さま、どうぞ楽しい週末をお過ごし下さいね。
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